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リレートーク 20走目

2020.05.31 Sunday

今藤長龍郎です。

皆様、無事平穏でお過ごしでしょうか。
世の中の情勢は少し落ち着いてきたようですが、気持ちが緩みすぎないよう、気をつけながら過ごしております。

福原徹同人からいただきましたお題「三味線とピアノは、弾く立場としてどのような違いが大きいと思われますか?あるいは差はないのか?」、悩みに悩みましたがそれぞれあると思います。あくまで僕個人の意見としてお答えします。違っている事もあるかと思います。長くなります事、お許し下さい。

「弾く立場としてどのような違いが大きいと思われますか」ですが、まず一つ目としてピアノは協奏曲・何重奏曲・声楽の伴奏・ピアノ連弾などを除き、一般的な演奏(リサイタル及び発表会)はソロがメインですので、良くも悪くも一人で作品を成立させます。
(余談ですが、ピアノ協奏曲は一度弾いてみたかったですが、技術と練習量が伴わず叶いませんでした。大勢のオケ・指揮者と対等に演奏するピアニストの方、大尊敬します)
ソロですから、極端な事を言えばどのような形でも演奏は成立すると推測します。急激なテンポの変化や弾きながら小声で歌ってしまうのも、ある程度認識されている演奏家でしたら許されると思いますし、そのような方の門下生でしたら、師匠の真似をする事も多いと思います(逆もあるかもしれませんし、お弟子さんには推奨しないフラットな考えの方もいるかもしれません)。
三味線においては舞台にいる皆で作品を作りますので、演奏が歌えている(テンポや強弱に流れがある)事は大事だと思いますが、唄の方より歌い過ぎたりするとほかの演奏家との足並みが揃わず、結果的にアンサンブルにならなくなります。
逆に、唄やお囃子が歌っている(テンポの揺れ含む)のにマイペースに弾くのも、弾いているご本人の演奏は安定しているかもしれませんが、一緒に演奏している方々は息を吸っている最中に吐くような流れになってしまいます。
ピアノでも、これはOK・これはNGの境い目があると思われますが、ソロの分多少緩めではと思います。
まわりの様子を伺う事は大事ですが伺いすぎて自分を見失う事もあり、バランスを取るのは難しいと、今更ながら感じます。
もう一つですが、構造上の違いですが三味線は舞台で微調弦しながら演奏・ピアノは弾きながらの調律は不可能という事です。
これはどちらが良いかわかりませんが、三味線でしたら調弦に明け暮れて曲に入れない場合もありますし、ピアノの場合音のうねりで演奏に集中できなかった…となります。
両方とも、ある程度での線引きが必要かもしれませんが、僕の場合本番だと緊張からより音が取りにくい状態になり糸巻に手が行ってばかりになってしまうので、かえって弾きながら調律できないピアノのほうが諦めがつくかな…と思ったりもします。
楽器も、著名なピアニストの方はご自分で持ち込む場合もあるかもしれませんが、ピアノは大概ホールにあるピアノを製作メーカーのみ指定した上で、楽器とは当日出会い演奏します。
僕らが着物と撥など小物のみ持って行って、ホールで「今日の三味線はこれです」はあり得ないので、大きな違いだと思います。
「あるいは差はないのか」ですが、一つは、聴衆目線ですが三味線なら一つ目に弾く音・ピアノなら鍵盤に指を乗せ下ろした瞬間で、グッと引き込まれる感じでしょうか。音の大小ではないです。
この瞬間は、演奏者も聴衆も息をのんでいると思います。
演奏家目線だと、意識しすぎると精神的に良くないと思いますが…
もう一つですが、練習用の楽器(三味線でしたら稽古用三味線・ピアノでしたらアップライトピアノ)でも、ほぼその人の音色がするという事でしょうか。
これは本当に面白いと思います。
極端な事を言いますと、響かせる技術を卓越して持っている方だと練習用の楽器で本番用のような音を出せてしまいます。僕はそのような場面に練習ではありますが何度か遭遇し、すごいやら自分の力にがっかりやら、複雑な気持ちになってしまいました。
話が脱線してしまい、すみません。
次ですが、松永忠一郎同人に質問します。
忠一郎さんとは初めてお会いしてから30年以上経ちます。
とにかく、長唄はもちろんですが邦楽全般に詳しいですし、インテリア(内装リフォーム含む)からお酒のカクテルの種類まで何でも知っていて、尊敬します。僕の後輩が25歳くらいの忠一郎さんの事を「ベテラン」と言っていたのを思い出します。
その幅広い知識を持ち合わせる源というか、原動力になっているもの(事)はなんでしょうか?
ぜひお聞かせ下さい。

今藤長龍郎
追伸
最近、新潟に住む知り合いから送っていただいた写真で、新潟市にある上堰潟(うわせきがた)公園の湖だそうです。
この地域では普通の風景なのかもしれませんが、東京に住む人間としてはなんて贅沢な空間なんだろう!と、感動してしまいました。
このようなところで歌ったり楽器を弾いてみたり、ゴロンと転がってウトウトしてみたいです。

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